• 土曜日 , 22 7月 2017

筋トレ後、運動後のクールダウンは本当に効果があるのか?

筋トレ後、運動後にはクールダウンを行うことで、翌日の疲労や筋肉痛を緩和することが出来るというのは一般的な定説となっていますよね。

また疲労を緩和させることで、トレーニングや運動を続けていく上で起こり得る怪我や障害の予防にもつながるということも言われてきました。

運動競技者や筋トレを行なっている方では、このクールダウンを行っている方と行わない方に分かれると思います。

このサイトでも、クールダウンに関して言及のある記事を載せたことがありますが、最近の知見や研究結果などを踏まえて、改めて筋トレや運動後のクールダウンが疲労緩和や筋肉痛に効果的なのか?クールダウンは本当に必要なのか??という部分を見直してみたいと思います。

スポンサーリンク

クールダウンを行った方が良いと言う考え方のベースとは?

まず、そもそもクールダウンを行なった方が良いという事の根本的な考え方には、「運動中に発生した乳酸をなるべく早急に除去したほうがよい」という概念が根底にあります。

乳酸は疲労物質であり、筋肉痛を引き起こす原因にもなっているのではないか?という考えが基になっていて、確かに激しい運動後に軽いジョギングやエアロバイクなどのごく軽めの有酸素運動、つまりクールダウンを施すと血中の乳酸値はより早く正常に戻るということがわかっています。

ですが、以前の記事『乳酸をエネルギーに変えれる身体になるには??』『乳酸をエネルギーに変えれる身体になるには??~第2弾~』でも紹介したように昔は疲労物質と言われてきたこの乳酸は、少し前からは疲労物質ではなく、エネルギー源になるということがわかっていますし、筋肉痛とも何ら関係がないということもわかってきているんですね。

【乳酸=疲労物質】であるという図式が成り立たないとなると、現在の科学的な知見から鑑みてクールダウンというものの存在意義が少し怪しくなってきますね…。

 

アスリートを対象にクールダウンに関して調べた実験結果では?

実際に調べてみた結果ではどう出ているのでしょうか??

最近発表された欧米の研究で、クールダウンの効果の真意を確かめる研究として、スペインのプロサッカー選手を対象にした実験が施されています。

あるサッカーチームの選手を2つのグループに分けて、片方のグループは練習後に20分間ベンチに座って安静にしてもらい、もう一つのグループは12分間のジョギングと8分間の静的ストレッチ(反動をつけずに行うストレッチ)を行なってもらったというものです。

座って安静にしてもらったグループはクールダウンを行わない群で、ジョギングとストレッチを行なったグループはクールダウンを行なった群として分けたということですね。

その上で翌日に様々な測定を行なってみたところ、筋肉痛の度合いにグループ間の差はなく、柔軟性や垂直跳び、ダッシュなどの記録にクールダウンを行なったことによる影響というのはみられなかったとのことです。

これと同じような研究と結果は、フットサル選手を対象とした実験でも発表されているようですね。

これらの研究結果だけに他ならず、実はトレーニング後にクールダウンをしていった結果、怪我や障害の数が減ったと明確に認められたような実験結果というのは、これまでに存在していないというのが実情ではあるんですね。

 

クールダウンはかえって行わない方が良い説

クールダウンは効果が望めないというどころか、かえって行わない方がトレーニングを続けていく上で良いのではないかと提起する方もいます。

現在、運動生理学を専門とするテキサス大学の教授を務めており、アメリカで長く研究活動を行なっている田中弘文教授という方です。

先ほど、乳酸は疲労物質ではなくエネルギー源となるということを述べましたが、田中弘文教授のクールダウンを行わない方がかえって良いのでは?という説明もこの乳酸という物質が関連してきます。

というのも、乳酸という物質は運動後にクールダウンのような軽い有酸素運動を施した場合、エネルギー源の一部としてすぐ利用されその場で即席的に消費されて除去されていくのですが、

特にクールダウンをせず、静かに過ごした場合は乳酸はどこに行くのかというと、やがて血中で肝臓まで送られていき、筋肉や肝臓でエネルギー源として貯蔵できるグリコーゲンへと変わっていくことが研究結果で明らかになってきているようです。

筋トレのような無酸素運動は、筋肉中に蓄えられているグリコーゲンを多く消費しますが、そのグリコーゲンが消費される過程で発生する物質が乳酸であり、その乳酸が肝臓へと運ばれ再びグリコーゲンへと変換されるという、「エネルギーのリサイクル」のようなことが体内で起きているということですね。

クールダウンのようなごく軽めの強度のたぐいの有酸素運動は、乳酸を多くエネルギーとしてその場で使っていってしまうという性質があるので…そのままクールダウンなどしなければメインの運動、トレーニングで多く発生した乳酸をグリコーゲンというエネルギーにして次のトレーニング時の再利用に廻せるのに勿体無い…という考え方です。

これまでの実験結果や最近の研究結果の裏付けから考えると、運動後、トレーニング後にクールダウンを行なっていて効果のほどを疑問に思っているという方は、クールダウンを行なった翌日と、クールダウンを行なっていない翌日の疲労や次の日の運動の調子などにより意識を傾けてみて、何度かそれを試し、続行するか否かを再考してみると良いのではないかと思います!

それではフィットネスジャンキーでした!

関連記事:『乳酸をエネルギーに変えれる身体になるには??』『乳酸をエネルギーに変えれる身体になるには??~第2弾~』

スポンサードリンク