• 木曜日 , 21 9月 2017

筋トレやヨガ、有酸素運動が脳へ与える影響や効果とは?


筋トレやヨガ、ランニングなどのトレーニング、運動は、体型の変化を目的に始める方が最も多いですが、これらの運動は体型だけでなく脳にも大きな変化や影響を与えるということが近年の研究でわかってきているようです。

運動を続けていくことで、一体脳にはどのような影響があるのでしょうか?

bodybuilding.comでは、これまでの研究でわかっていることで、筋トレや有酸素運動、ヨガなどそれぞれの運動が具体的にどのように脳に影響を与えるかということが書かれていました。

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トレーニングや運動は脳にどのような影響を与えるか?

以下は翻訳部分になります。


筋トレや運動は身体だけでなく脳にも大きな影響をもたらします。神経科学とトレーニングの関係についての最先端の研究成果を紹介します。

最近では、多くの人が筋トレや運動が気分や幸福感、テストの成果やその他の知的な作業のパフォーマンスといった事柄に影響を及ぼすことを確信しています。

しかし、この人々の確信が単なる思い込み以上のものだという証拠はまだ示されていませんでした。

心と身体の関係についての新たな研究が、身体が脳に影響を与える実際のメカニズムを明らかにしつつあります。

700万年にも及ぶ進化の過程を経て、人間の脳の構造のおよそ半分は身体の動きに関連し、残る半分は外界の知覚に関連するものとなりました。

脳のそれだけ多くの部分が身体に関連している以上、身体、そして身体の使い方が脳に多大な影響を与えるということは当然とも言えます。

脳は私たちのすべての思考や心情、すべての肉体的な動き、そしてすべての意思決定を司っています。

しかし、その逆はどうでしょうか?身体はどのように脳の機能に影響するのでしょうか。肉体機能以外への脳の働きが、肉体の機能と密接に関連していても驚くべきことではありません。

運動による刺激は脳の細胞や神経を変化させる

私たちの脳は多数のネットワークにより機能しています。それぞれのネットワークが脳のある部分とその関連部分を結んでいます。かつては、この複雑なネットワークは成人するころには固定され、変化しないと信じられていました。

しかし現在では、脳の構成には生涯にわたって可塑性(刺激などによって構造が変化すること)があり、学習や経験、そしてトレーニングや運動により変化しうるということがわかっています。

脳がその形を変える性質は、『神経可塑性』(しんけいかそせい)と呼ばれます。

研究により、筋トレや運動は神経可塑性に短期的、長期的な影響を与え、脳が気分や幸福感を変化させ、子供の学習能力や大人の実行調節機能、そして脳が情報を処理するスピードまで向上させることができると判明しています。

身体的な活動は、身体が新たな脳細胞ニューロンを作り出す働きを向上させるようです。

以前は、人間は怪我や病気など何かのきっかけでニューロンが失われると、それは再生できないと考えられていました。

しかし、現在ではそれが誤りだと判明しています。

脳の特定の部位、特に運動神経や認知能力、学習、記臆、報酬系回路に関わる部分などで、身体は新たなニューロンを完璧に再生できるのです。このプロセスは『神経新生』と呼ばれます。

この神経新生は、特定の脳ホルモンである『脳由来神経栄養因子』(BDNF)というものに対してトレーニングや運動が及ぼす影響によるものです。

このBDNFはしばしば脳の肥料と例えられます。数々の研究が、トレーニングや運動は脳内のBDNF産生を促進すると示しています。

動物実験では、脳内のBDNFの生産量が増えれば増えるほど、記憶力が向上し、新たな情報を学び、気分を向上させ、「抑制制御」を向上させる能力が大きくなるという結果が出ました。

抑制制御とはセルフコントロール(自分の感情や行動をコントロールすること)に関係している能力でもあります。

筋トレや運動は抑制制御を向上させ、それが習慣や身についた行動を変化させる能力を高めることにつながります。

すると、長期的により良い結果を得るための目標を達成するために集中することができるようになります。

簡単な例で言えば、何かの勉強を仕事の後にする(そうすると毎日はできなくなるかもしれません)よりも、朝に行うだけの意思の力ができる、というようなことです。

 

筋トレやヨガ、有酸素運動などが脳に与える影響

4種類のトレーニング、運動が「神経可塑性と「神経新生」に与える働きが今まで検証されています。

様々な研究で、トレーニングや運動は脳自体に非常に直接的で、具体的な影響を与えるということがわかってきました。

一体どういったトレーニングや運動が、脳にどのようなポジディブな影響を与えてくれるのでしょうか?

 

・有酸素運動

すべての運動は脳にプラスの影響を与えるようですが、特に有酸素運動は重要な部分への血流に大きな影響をもたらします。

『Frontiers in Human Neuroscience』誌に掲載されたある研究では、フィットネスレベルが高い女性(最大酸素摂取量で規定)は脳の執行能力を計測する試験でより良い成績を収めたとしています。

こうした女性では、特に意思決定や将来の計画、目標達成のための行動、感情などに関連する、脳の前頭前野という部分の血流が多いことが判明しました。

 

・ウェイトトレーニング(筋トレ)

『Neuroscience Letters』誌に掲載された研究では、定期的なウェイトトレーニングは女性の脳の健康にプラスの影響をもたらし得るとしています。

週に1回以上、ウェイトトレーニングを行う女性はそれ以外の女性と比べると脳への血流が明らかに多いことがわかりました。

通常の老化に伴う血流の減少は、疲労や脳卒中、うつ、認知能力の低下などを含む、肉体面・心理面での健康の衰えにつながります。

 

・ヨガ

『Complementary Therapies in Clinical Practice』誌は、ヨガの脳機能と脳構造変化への影響についての複数の研究の結果を掲載しました。

ヨガや類似のエクササイズは、脳の活動を大幅に活性化すると結論付けています。著者らは、こうした脳の活動の活性化が、気分や集中力、全般的な幸福感が改善するとしています。

 

・HIITトレーニング(インターバルトレーニング)

加えて、最近の研究では、高強度インターバルトレーニング(HIIT)と呼ばれる短時間、高強度の運動が脳の血流を改善しニューロンへの栄養を増やし、脳の活動が活性化すると示唆されています。

 

今回紹介した研究はまだ予備的な、脳研究でも比較的新しい分野のものです。

それでも、様々な研究によって、運動が脳内の細胞レベルで非常に具体的な変化をもたらすことが明らかになりつつあります。

今後のさらなる研究が必要ですが、以前なら単なる思い込みとされていたことが、科学によって徐々に証明されつつあると言うことができるでしょう。


このように筋トレや運動を続けることのメリットが、単に体型の変化だけに留まらず脳にも大きなプラスの影響を与えてくれるということがわかるのは、続けていく上でのモチベーションとしても大きな助けになりますよね。

筋トレや運動をすることのメリットというのは、研究が進むにつれ、まだまだ新たに発覚していくことも多いのではないかと思います。

これから運動を始めるための動機付けや、続けるためのモチベーション維持としてこのようなことも認識しておくと良いのではないかと思います!

それではフィットネスジャンキーでした!

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