• 土曜日 , 23 6月 2018

ホンマでっかTVの「糖質制限と低脂質ダイエット効果比較に殆ど差はなかった」は本当か?

こんにちは!フィットネスジャンキーです!

先日(といっても2週間くらい経ちますが)、ダイエットや筋トレに関しての研究結果などもよく放送することの多い「ホンマでっかTV」にて、

「糖質制限ダイエットは特にダイエット効果が大きいというわけではなく、実は低脂質ダイエットと比べて、痩せる効果に差はない。」

ということが、最近の約600人を対象とした米国の大規模な比較実験で明らかになったということが述べられていました。

糖質制限ダイエットといえば、特に効果の大きいダイエット方法というようなイメージが世間的にも定着してきていると思うので、この放送を見ていた方はビックリしたという方も多いかもしれませんね。

この研究結果は、米国医師会雑誌(JAMA)に2月20日に発表されたもので、日本でもホンマでっかTVで放送される前に、SNS上などでちょっとした話題になったということがありました。

その記事に研究の概要も書かれているので、一部を抜粋しますね。

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低炭水化物ダイエットと低脂質ダイエットを比較した米国の大規模研究の内容

ダイエットに関するアドバイスでは、炭水化物か脂肪の摂取量を減らすよう言われることが多いが、実際には糖質制限も脂質制限も似たり寄ったりだとする研究論文が20日、発表された。

今回の研究では、18~50歳の被験者609人(女性が57%)を低脂肪ダイエットか低炭水化物ダイエットのどちらかのグループに無作為に割り当てて、そのダイエット方法を1年間継続して実行させた。

最終的に、減少した体重の平均値は両グループともに約5.9キロだった。

被験者の中には平均よりはるかに痩せた人(最高で27キロ減)もいた一方、9キロほど太った人もいた。だが、「ダイエット法」と「より優れた減量効果」との間には何の関連性も見つからなかった。

論文によると、実験開始から1年後の時点で「健康的な低脂肪ダイエットと健康的な低炭水化物ダイエットとの間には、体重の変化に優位な差はなかった」という。

出典:http://www.afpbb.com/articles/-/3163373

炭水化物は、ほぼほぼ=糖質なので(食物繊維も炭水化物ですが、食品に含まれる量は一部の食品を含め微量なので)、これを見ると確かに「何だ、糖質制限て結局他のダイエット法と比べて効果が大きいわけじゃないのか…」と思ってしまいますが…

実はこの大規模な実験には大きな“盲点”があります。

 

糖質制限と脂質制限を比較した実験の“盲点”とは?

それは糖質制限を行ったグループの、1日の炭水化物(糖質)摂取量の設定にあります。

糖質制限を行なったグループは、1日に摂取するカロリーのうち、炭水化物の摂取割合が30%、脂質の摂取割合が45%、タンパク質の摂取割合が23%で、平均して1日に132gの炭水化物を摂取していたとのことですが…(ちなみに低脂質ダイエットを続けた人は、脂質の摂取割合が29%で一日平均57gの脂質摂取)

ダイエットに関して知識が少しある方であればお気付きかと思いますが、「1日に132gの炭水化物の摂取」というのは糖質制限ダイエットと呼べるほどの制限ではありませんよね。

糖質制限ダイエット時の正しい1日の糖質摂取量は、指導者によってバラつきはありますが、例えば日本の糖質制限の第一人者的存在である、江部医師が推奨する糖質摂取量は3段階の強度に分けられており、以下のようになっています。

・スーパー糖質制限食:1食当たりを10~20gとし、1日の糖質摂取量を30~60gを目標にする。

・スタンダード糖質制限食:1食当たりを70~100gとし、1日の糖質摂取量を70~100gを目標にする。(目安として1日2食ごはんを抜く程度)

・プチ糖質制限食:1日の糖質摂取量を110~140gを目標にする。(目安として1日1食だけごはんを抜く程度)

この中では、米国で行われた実験の糖質制限グループは、1日平均132gの炭水化物摂取ということでプチ糖質制限食ぐらいの強度ということになりますが、1日1食ご飯を抜けばよい程度の糖質制限量を『糖質制限ダイエット』としてしまっていいのかというと疑問符がつきますよね。

せめて、スタンダード糖質制限食ぐらいの強度は必要だったのではないかと思いますが、それでは1年も比較実験を続けるのは大変になってしまうので、スーパー糖質制限食あたりの強度にして、2ヶ月などの短期の比較実験にしておくのが個人的にはよかったのではないかと思ってしまいます。

1年もの長いスパンでダイエットを続けようと考えている人というのは少ないでしょうしね。

(長い期間行うことで、より正確にデータをとりたいという目的があったのかもしれませんが)

この実験の結果と糖質制限量に関しては、米国の糖質制限の第一人者的存在であるGary Taubes氏も、『これでは糖質制限ダイエットになっていない』ということをforbes誌にて述べているようです。

 

では、糖質制限がやはりダイエットの中でも特に効果的と言えるのか?

流れ的に、僕が糖質制限ダイエットの肩入れしたいかのような感じにもなってしまいましたが、糖質制限ダイエットがカロリー制限ダイエットなどの王道と比べて、特別大きな効果があると思うか?と問われると、ここはまだ議論の最中という所ですが、さほど差はないのではないかという気もします。

ただ糖質制限ダイエットは、カロリー計算をせずによいという点と、最近ではコンビニなどでも高タンパク低カロリーな食べ物や糖質制限用の食べ物も増えてきたという点で、誰でも実施しやすいという長所などはあると思います。

以前の記事では、糖質制限においてもカロリー制限においても重宝できる『コンビニで買える高タンパク低カロリーな食べ物を一挙にまとめている記事』も書いているので、そちらも参考にしてみて下さい!

それではフィットネスジャンキーでした!

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