パーソナルトレーナースクール

パーソナルトレーナーになるには?有名資格と種類一覧!費用や取り方・難易度など徹底比較!

『今は全く別の職種で働いてるけど、筋トレが好きだからパーソナルトレーナーとして働きたい』

最近ではパーソナルトレーナーとして働ける環境が、数年前より圧倒的に増えてきているのでこう考えている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

パーソナルトレーナーとして働くにあたって、法的な縛りや国家資格はないので、ジムに行って面接に受かった時点でパーソナルトレーナーということになりますが、もし全くの業界未経験である場合などは、その転職活動をする上でやはり資格があるに越したことはないと思います。

ただ、せっかく資格を取得してももし面接してくれた人がその資格を知らなかったという場合、それは転職活動をする上ではあまり意味のないものとなってしまいますよね。

私も工場勤めから未経験でこの業界に入る前、スポーツリーダーという資格を取得をしたのですが、面接して頂いた方が誰も知らずで全くその効力が発揮されなかった…という苦い過去があります笑

(スポーツリーダーを発行している日本スポーツ協会さんには申し訳ありませんが^^;)

トレーナー、インストラクター界隈というのは資格の多い業界で、あまり認知されていない資格も多々ありますが、せっかく取得するなら業界内の人であれば誰もが知っている資格を取り、確実に印象としてプラスにできるものを選びたいところですよね。

そこで今回の記事では、業界内の人であればほぼほぼ誰でも知っている、つまり転職活動をする上で印象を確実にプラスにできる資格5つを紹介していきたいと思います!

それぞれの資格の取得後のメリットも述べていくので、すでにトレーナーとして働いていてスキルアップのために何か資格を取得したいという方や、ある程度資格の種類は把握していてどの団体の資格を取ろうか迷っている、という方なども費用や取得方法方の違いなど含め参考にしてみて下さい!

パーソナルトレーナーの有名資格一覧!費用や取り方、メリットなどを徹底解説!

1. NSCA-CPT

nsca

出典:nsca-japan

パーソナルトレーナーの資格として、最も認知度が高いと言える資格が恐らくこのNSCAという団体が発行しているCPT(Certified Personal Trainerの略)という資格になります。

NSCAとは『National Strength Conditioning Associatinn』の頭文字を略したもので、団体名のことですね。

NSCAは1978年に発足され、現在では世界52カ国16,000人以上のCPT資格取得者、この後に紹介しているCSCS取得者も合わせると54,000人以上の取得者がいるとのことで、今回紹介している中でも歴史的にも一番古く、世界的な取得者数も一番多いパーソナルトレーナー資格となります。

NSCA-CPTで勉強するのは、具体的には以下の内容になります。

第1章:筋系、神経系、骨格系の構造と機能

第2章:心肺系とガス交換

第3章:生体エネルギー機構

第4章:バイオメカニクス

第5章:レジスタンストレーニングへの適応

第6章:有酸素性持久力トレーニングへの生理学的な応答と適応

第7章:パーソナルトレーニングにおける栄養

第8章:パーソナルトレーナーのための運動心理学

第9章:クライアントの面談と評価

第10章:体力評価の選択と管理

第11章:体力テスト法と評価基準

第12章:柔軟性、自重、スタビリティボール・エクササイズ

第13章:レジスタンストレーニングのエクササイズテクニック

第14章:心臓血管系のトレーニング方法

第15章:レジスタンストレーニングのプログラムデザイン

第16章:有酸素性持久力トレーニングのプログラムデザイン

第17章:プライオメトリックトレーニングとスピードトレーニング

第18章:前青年期の子ども、高齢者、妊婦のクライアント

第19章:栄養と代謝に問題を抱えるクライアント

第20章:心臓血管系疾患および呼吸器系疾患を有するクライアント

第21章:整形外科的疾患や障害を有するクライアントとリハビリテーション

第22章:脊髄損傷、多発性硬化症、てんかん、脳性麻痺患者について

第23章:アスリートを対象にしたレジスタンストレーニング

第24章:施設と機器の配置およびメンテナンス

第25章:パーソナルトレーニングの法的側面

出典:NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第二版

上記は教材に載せられている各章で、この教材にて学んだことがテストの問題として出題されます。教材の全ページ数は全731ページです。

NSCA-CPTの試験を受けるための条件

満18歳以上で高校を卒業していることがNSCA- CPTの試験を受ける条件となります。

中卒の方の場合は高等学校卒業程度認定試験(大検)に合格する必要があります。

NSCA-CPTを取得するための費用

試験を出願するには、まず最初にNSCAのHPから会員に入る必要があるのでそちらの年会費と、後はテストの受験料、そして先ほど挙げた教材「パーソナルトレーナーのための基礎知識」の教材費が必要になります。

NSCA-CPT取得にかかる費用

会員年会費:¥12,960円
受験料:¥45,200円
教材費:¥11,600円(NSCA会員価格)

合計:¥69,760円
 

後は、各地域の消防本部が行なっている3時間の講習を受けて、CPR/AEDの認定証を取得する必要があります。

この講習料が地域によって異なりますが、1,000〜2,000円ほどです。(地域によっては無料の場合もあり)

ただ、この講習を受けていなくても試験自体は受けるとこが可能です。

試験に合格してから1年以内にCPR/AED認定証のコピーを提出すれば、資格が認定されるので、試験前に取得しても試験後に取得してもどちらでもOKです。

試験の内容

NSCA-CPTの試験は、3つの選択肢の中から一つを選ぶマークシート方式(PC入力)になります。

問題数は155問(そのうち採点に影響しないノンスコアード問題が15問)、制限時間は3時間です。

合格点数は具体的に『何点取れば合格』というラインは明かされていませんが、私が受験した時は93点がそのラインだったので、その辺りの点数が合格ラインになると思われます。

試験の時期や受験会場

NSCA-CPTの試験は、全国各地にあるテストセンターにて受ける形になります。

(こちらのページの『テストセンターを検索』から、NSCAの試験を受けることのできる最寄りのテストセンターを検索できます)

テストセンターが営業している日であれば、いつでも試験を予約することが可能なので、試験対策の十分な準備が出来たら、自分の都合の良い日時を予約してテストを受けるようにしましょう。

NSCA-CPT資格取得のメリット

NSCAには、資格認定者がさらにその指導力を高めることを支援するための制度として、『レベルアッププログラム』というウエイトリフティング種目などの実技の講習・認定制度があります。

そのため知識だけでなく、実技面のスキルアップにも取り組みやすい環境が整えられているというのが一つメリットとしてあります。

後は、NSCAの資格は若干他のパーソナルトレーナー資格と比べても知名度が高いというか、パーソナルトレーナーの資格として王道的なイメージがあるので、その辺りの知名度の優位性がメリットということになるでしょうか。

別の記事、『パーソナルトレーナー資格NSCA-CPTの受験資格や勉強法・テスト試験対策方法を徹底解説!』では、実際に私がNSCA-CPTを取得した際に行った勉強方法を紹介しているので、よろしければそちらもご覧になってみて下さい!

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2. NSCA-CSCS

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こちらのCSCS(Certified Strength & Conditioning Specialist)も、先ほど紹介した資格と同じNSCAが発行している資格になりますね。

CPTのほうは、一般人とアスリートを対象にしたトレーニングや指導法を学んでいくのに対し、CSCSはアスリート、スポーツチームを指導することにより特化されたトレーニング、指導法を学んでいくのが特徴です。

CPTよりも試験の合格率が低く、内容が難しいとされているため『CPTの上位資格的』な位置付けとして捉えられている資格でもあります。

(ただ CPTを取っていなくても、いきなりCSCSから受験をすることも可能です)

CSCSで学ぶ内容は以下になります。

第1章:身体の構造と機能

第2章:レジスタンスエクササイズのバイオメカニクス

第3章:運動とトレーニングの生体エネルギー論

第4章:レジスタンスエクササイズに対する内分泌系の応答

第5章:無酸素性トレーニングプログラムへの適応

第6章:有酸素性持久力トレーニングプログラムに対する適応

第7章:年齢差・性差とレジスタンスエクササイズへの影響

第8章:競技への準備とパフォーマンスの心理学

第9章:健康における基本的な栄養学的要因

第10章:パフォーマンスを最大化するための栄養戦略

第11章:パフォーマンスを増強させる物質と方法

第12章:テストの選択と実施の原則

第13章:選択したテストの実施、スコアの記録、解釈

第14章:ウォームアップと柔軟性トレーニング

第15章:フリーウェイトおよびマシーントレーニングのためのエクササイズテクニック

第16章:代替的様式および非伝統的用具のためのエクササイズテクニック

第17章:レジスタンストレーニングのためのプログラムデザイン

第18章:プライオメトリックトレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第19章:スピードおよびアジリティトレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第20章:有酸素性持久力トレーニングのためのプログラムデザインとテクニック

第21章:ピリオダイゼーション

第22章:リハビリテーションとリコンディショニング

第23章:施設のデザイン、レイアウト、組織化

第24章:施設のポリシー、手順、法的問題

※教材ページ数全800p

出典:ストレングストレーニング&コンディショニング第四版

CPTでは、一般人も対象としているため、疾患を有しているクライアントも想定した内容も結構含まれていますが、こちらのCSCSの教材の中身を見てみると、やはりアスリート向けの内容の傾向がより強くなっていることがわかるかと思います。

NSCA-CSCSの試験を受けるための条件

NSCA-CSCSでは大卒以上の学歴が必要となります。(私はここでOUTとなったためCPTの方を取得しました^^; NSCAさん、CPT取ったらCSCSも受けられるようにしてyo!)

また、専門学校卒の方でも高度専門士の課程を修了していれば同等と認められるようです。

学部は不問なので、スポーツ系専攻以外の方でも受験可能となります。

また、CPTと同様NSCA JAPANの会員になる必要ありです。

CPR/AED認定に関しても同じで、認定証がなくても試験を受けることは可能となり、合格した場合1年以内にCPR/AED認定の講習を受けて認定証のコピーをNSCAへ送れば無事CSCSの資格が付与されます。

NSCA-CSCSを取得するための費用

NSCA-CSCSを取得するための費用は以下のようになります。

CSCSの取得にかかる費用

会員年会費:¥12,960円
受験料:¥49,300円
教材費:¥11,664円(NSCA会員価格)

合計:¥73,924円
 

受験料が¥3,900円、教材費が64円だけCPTよりも高いぐらいで、総額はそれほどCPTと変わらないですね。

後はこちらもCPTと同様、CPR/AED認定の1,000~2,000円が必要となります。(地域によっては無料の場合もあり)

試験の内容

NSCA-CPTと同じく、3つの選択肢の中から一つを選ぶマークシート方式(PC入力)になります。

問題数は220問(そのうち採点に影響しないノンスコアード問題が30問)、制限時間は4時間です。

こちらもCPTと同様、合格のための明確な点数は明かされていません。

試験の時期や会場

CSCSも、CPTと同様に全国各地のテストセンターにて自分の都合の良い日時を予約し、テストを受けることができます。

NSCA-CSCS資格取得のメリット

こちらもCPTと同じように、実技面でのスキルアップをはかるためのレベルアッププログラムを受けて、指導能力の研鑽を積むことができます。

後は、今後アスリートやスポーツチームなどをみたいという展望がある場合、CSCSの肩書や資格取得の際に勉強した知識を活かせる可能性があります。

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3. NESTA-PFT

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出典:nesta

NSCAと同様に、NESTA-PFT(Personal Fit Trainer)もパーソナルトレーナーの資格として認知度の高い資格になります。

パーソナルトレーニングジムのHPのトレーナー紹介欄などで、もっとも肩書きとしてよく見掛ける資格が、おそらくNSCA-CPTとこのNESTA-PFTの資格だと思います。

NESTAもアメリカ発の資格認定団体で、こちらは1992年に発足され、世界20カ国に約1万人のNESTA-PFT資格認定トレーナーがいるとのことです。

NESTAの勉強範囲やテストの出題としては、『集客活動などのビジネスとしてのパーソナルトレーニングの考え方や知識などが組み込まれている』ことが、その特徴になります。

また、NESTAでは『プロフェッショナルトレーナー制度』という就業支援制度もあり、PFTの資格取得後は、NESTAと提携しているフィットネスクラブに派遣トレーナーとして活動し、キャリアを積む事が可能となっています。

(プロフェッショナルトレーナー制度のエントリー後、面接にて契約の可否が決定)

NESTA-PFTで勉強するのは、以下の概要となります。

第1章:NESTAパーソナルトレーニングシステム

第2章:運動生理学

第3章:キネオロジー(運動機能学)と機能解剖学

第4章:生体力学

第5章:柔軟性

第6章:栄養と代謝

第7章:特別な集団

第8章:評価

第9章:プログラム設計

第10章:エクササイズ実践

第11章:安全管理・けがの予防と救急措置

第12章:パーソナルトレーニングのビジネス

第13章:売上とNESTAシステム

第14章:成功の秘訣

出典:NESTAーPFTテキスト教材

1〜11章まではパーソナルトレーナーの実務を行う上での知識ということで、NSCA-CPTと共通するところも多いですが、12〜14章辺りのビジネスや売り上げに関して学ぶところがNESTAらしさと言えそうです。

総ページ数自体は、220ページとNSCA-CPTやCSCSの教材よりもかなり少なめのボリュームとなっています。

NESTA-PFTの試験を受けるための条件

NESTA-PFTもNSCA-CPTと同様、満18歳以上で高卒以上、中卒の方の場合は高等学校卒業程度認定試験(大検)を合格している必要があります。

そのことに加えて、『NESTAの養成講座を受講した人』でないと試験を受けることはできません。

この養成講座は、ショートコースとロングコースのどちらかを選ぶことができ、

ショートコース:16時間(計2日間)/120,500円

ロングコース:32時間(計4日間)/168,500円

となっています。結構高いですね…(^^;

ちなみに『ロングコース』は運動生理学、機能解剖学、生体力学を一度も学ばれていない方推奨のコースで、『ショートコース』はこれらを体系的に学んでいて、基礎知識をある程度持っている方推奨のコースになります。

これ以外にも『webコース』という通信講座の形で学んでいく養成講座コースもあり、こちらは受講料35,000円で受けることが可能のようですが、修了までに2〜3ヶ月ほど時間はかかるようですね。

ただこれらの養成講座は、『下記の内の一つでも該当する方』に関しては、受けなくてもテキストの自習のみでダイレクトで試験を受けることが可能となります。

・体育系、医療系の大学、専門学校を卒業している方

・1年以上のインストラクター、トレーナーの実務経験やフィットネス企業の勤務経験がある方

後は、養成講座を受けた人もダイレクトで試験を受ける人も、試験前日にテストに出る課題を復習する8時間の『事前講習』があり、こちらは出なくても試験は受けられるので必須ではないようですが、大多数の人はこれを受けて本番のテストに臨むようです。

ちなみにNSCAでは取得が必要な、CPR/AEDの認定については、HPをみると『定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)』とありますが、特に認定証の提出義務はないので、こちらはなくてもNESTA-PFTを取得することは可能です。

NESTA-PFTを取得するための費用

NESTA-PFTは、

ダイレクトで試験を受けたのか?

養成講座のロングコースorショートコースを経て試験を受けたのか?

web講座を経て試験を受けたのか?

によって費用は変わります。それぞれの費用は以下の通りです。

ダイレクトコースで取得した場合の費用

・教材費:¥13,600円
・事前講習手数料:¥15,000円
・認定試験受験料:¥7,500円
・受験資格登録手数料:¥36,400円

合計:¥72,500円
 

養成講座ロングコースで取得した場合の費用

教材費:¥13,600円
・ゼミコース受験料:¥96,000円
・事前講習手数料:¥15,000円
・認定試験受験料:¥7,500円
・受験資格登録手数料:¥36,400円

合計:¥168,500円(税込)
 

養成講座ショートコースで取得した場合の費用

・教材費:¥13,600円
・ゼミコース受験料:¥48,000円
・事前講習手数料:¥15,000円
・認定試験受験料:¥7,500円
・受験資格登録手数料:¥36,400円

合計:¥120,500円(税込)
 

webコースで取得した場合の費用

・教材費:¥13,600円
・ゼミコース受験料:¥35,000円
・事前講習手数料:¥15,000円
・認定試験受験料:¥7,500円
・受験資格登録手数料:¥36,400円

合計:¥107,500円(税込)
 

やはりダイレクトコース以外は、試験を受けるのに結構お金がかかりますね。

申し込みはNESTAのHPから可能です。

試験の内容

試験は4つの選択肢の中から、1つの正解を選ぶマークシート方式になります。

制限時間は120分で、120問中100問以上の正解で合格です。

受験の時期や試験会場

NESTA-PFTは東京にて毎月、そして名古屋・大阪にて2ヶ月に一回の頻度で試験が行われています。

詳しい日程を知りたい方は、こちらのページよりご覧になってみて下さい。

試験会場の東京・大阪・名古屋から家が離れている方などは、前日に事前講習があるので、それを考えると泊まりで遠征しにいかなければなりませんね。

NESTA-PFT資格取得のメリット

NESTAは資格獲得費用にも結構お金が掛かりますが、集客に関するビジネスの知識や就業支援制度もあるのが強みの資格と言えます。

その辺りのメリットに惹かれる場合は、少し費用はお高めですが、この資格の取得を検討してみても良いかもしれません。

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4. JATI-ATI

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出典:jati

JATI(日本トレーニング指導者協会)は2006年に設立された、比較的新しい団体になります。

日本の団体が管理しているということもあり、大学や専門学校などとの繋がりが強く、全国の多くの大学や専門学校にJATI-ATIの資格取得を目指せる学科が存在しています。

JATI-ATIの上位資格として、『JATI-AATI』(JATI-ATI取得後、3年以上の実務経験を積めば試験を受けられる)、さらにその上位の資格として、『JATI-SATI』(JATI-AATIの取得後、5年以上の実務経験を積めば試験を受けられる)があります。

JATI-AATIやJATI-SATIは取得までに大変時間がかかりますが、保有者自体が少ないので、これらの資格に昇格出来た時に他トレーナーとの差別化になるというメリットはあると思います。

長い目で見て保有資格をステップアップさせていきたいという方は、まずその入り口である『JATI-ATI』の取得を目指してみても良いかもしれません。

JATI-ATIで勉強するのは以下の概要となります。

■一般科目教材テキスト

A.体力学総論

B.機能解剖

C.バイオメカニクス

D.運動生理学

E.運動と栄養

F.運動と心理

G.運動と医学

H.運動指導の科学

計224ページ

■専門科目教材テキスト

A.トレーニング指導者論

B.各種トレーニング法の理論とプログラム

C.各種トレーニング法の実際

D.トレーニング効果の測定と評価

E.トレーニングの運営と情報活用

計256ページ

一般科目教材テキストと、専門科目教材テキストの2つの教材テキストを使って勉強を進めていく形になります

JATI-ATIの試験を受けるための条件

JATI-ATIの試験を受けるための条件は、

1.  JATIに入会し、正会員であること。

2.養成講習会(4日間、計31時間)の受講および自己学習課題(ワークシート)の提出を終えること。

の2つが、その条件になります。

これだけ見ると「え?これだけ?」と思うかもしれませんが、2.のJATI-ATIの養成講習会を受講するためには、下記のうちの『どれか一つ』を満たしていないといけません。

・4年制大学卒業者(卒業見込み含む)
・短大、専門学校卒業者(卒業見込み含む)
・職業能力開発大学校の専門課程修了者(見込み含む)
・防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などの各省大学校修了者(見込み含む)
・高卒以上で、運動指導歴が3年以上ある者

 

このように、『養成講習会を受けるためのハードル』が結構高いですね…(^^;

ただ、NSCA- CPTやNSCA-CSCSを保有していた人や、養成校・養成機関にてJATIが認定した所定のカリキュラムを履修、または履修見込みのある人はこの養成講習会を受けなくても、ダイレクトで試験を受けることが可能となります。

また、『CPR/AEDの認定』は必要ありません。

JATI-ATIを取得するための費用

JATI-ATIを取得するための費用の総額は以下になります。

JATI-ATIを取得するための費用

JATI正会員加入の年会費:¥10,800円(税込)
養成講習会の受講料(この中に教材費と受験料も含まれている):¥113,400円(税込)

合計:124,200円(税込)

正会員は、JATIのHPより申し込み可能です。

JATI-ATIの試験方法

4つの選択肢の中から正解を1つ選ぶ、マークシート方式の筆記試験になります。

一般科目90問&専門科目90問の計180問で、制限時間は180分、合格点については明かされていないようで、HPにも記載がありませんでした。

試験の時期や会場

JATI-ATIの試験の時期についてはこちらのページを参照してみて下さい。下部の方に載っています。

試験会場は、東京、大阪、福岡、沖縄、北海道で開催されています。

JATI-ATI資格取得のメリット

JATI-ATIは、先述したようにさらに上の上位資格の『JATI-AATI』、そのさらに上の『JATI-SATI』とステップアップを狙えることがメリットにあります。

これらの上位資格取得者が少ないので、他トレーナーとの差別化を狙えるということですね。

ただ、大学や専門学校などを出ていない方は、JATI-ATIの資格を取るのに3年以上の実務経験が必要になってしまうので、高卒で指導未経験の方などはNSCA- CPTかNESTA-PFTのどちらかを必然的に狙う形になるとは思います。

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5. JHCA-FC

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出典:jhca

JHCA(ジャパンホリスティックコンディショニング協会)も、2004年設立と比較的新しい日本発の団体になります。

FCというのは(フィジカルコンディショナー)の略です。

NSCA、NESTA、JATIよりも若干知名度的に劣るかなという印象もあるJHCAですが、こちらの資格は受験する上で『学歴の指定がない』ので、中卒の方などでも試験を受けて取得することができます。

また、この資格もJATI と同じように『JHCA-FC』をまず取得することによって、→『JHCA-HC』→『JHCA-HCAD』とさらに上位資格へのステップアップを狙うことが可能となっています。

JHCA-FCの試験を受けるための条件

JHCA-FCの試験を受けるためには、JHCAの正会員にまず入会する必要があります。

そして5ヶ月間かけてJHCAが行う、全10日間の講習会(土日開催で月に2日間ずつに参加する必要があります。

講習会の授業カリキュラムについては、こちらのページをご覧になってみて下さい。

JHCA-FCを取得するための費用

JHCA-FCを取得するための費用

JHCA正会員加入の年会費:¥10,500円(税込)
受験費用:¥16,457円(税込) ※講習会参加費込み
ライセンス登録料:¥5,000円(税込)

合計:¥31,957円(税込)
 

費用で言うと、JHCA-FCがこの中でもだいぶ抑えめで取得が可能になりますね。
お申し込みはJHCAのHPから可能です。

JHCA-FCの試験方法

JHCA-FCの試験は、今回取得する資格の中で、唯一実技試験が含まれている内容のものとなります。

実技試験はベンチプレス、スクワット、クリーンの3つの実技を行って正確なフォームで実施出来ているか?という内容のものがまず一つになります。

また、『体育大学・専門学校在住生』に関しては、正確なフォームに加えて、下記の基準重量をクリアすることも義務付けられます。

・ベンチプレス:男性/0.9BW×2 女性/0.5BW×2
・スクワット:男性/1.2BW×2 女性/0.8BW×2
・クリーン:男性/0.5BW×2 女性/0.3BW×2

 

この3つのエクササイズの実技テストに加え、『運動指導ロールプレイングテスト』という実技テストも行われます。

筆記試験の内容は、

・レジスタンストレーニング・ストレッチ・バランスボールエクササイズの基礎理論

・機能解剖学に基づくエクササイズの基礎理論

・総合的なメニュー作成・プログラミング

という内容になっており、時間は実技テスト1時間、筆記試験1時間とのことです。合格点などは明かされていませんでした。

JHCA-FC資格取得のメリット

JHCA-FCの資格取得のメリットとしては、東急スポーツオアシスやセントラルスポーツ、文教センター、アスリエ、オージースポーツでの活動が可能となるようです。

こちらはHPにてその詳細についての記述がなかったので、こちらの資格取得を検討している方は、JHCAのお問い合わせページよりお問い合わせしてみて下さい。

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各資格の取得費用・受験のための必要学歴・合格率・教材ボリュームを比較表にまとめ、難易度を推察!

各資格にかかる費用・受験のための必要学歴・そして合格率と出題範囲のボリュームである教材ページ数をまとめた一覧比較表も以下に作成してみました。

ちなみに合格率はNSCA-CPTとCSCS、JATI-ATIは2017年時、NESTAは何年の~という明確なデータはありませんでしたが、公式HPによると50~60%程度とのことでした。

資格 費用 学歴 合格率 教材ページ数
NSCA-CPT 69,760円 高卒以上 73.3% 731p
NSCA-CSCS 73,924円 大卒以上 54.2% 800p
NESTA-PFT 72,500~
168,500円
高卒以上 50~60% 220p
JATI-ATI 124,200円 大卒/専門/短卒以上 88% 480p
JHCA-FC 31,957円 学歴問わず

※1 JHCA-FCに関しては、合格率が公表されていなかったのと、専用教材的なものがHPで示されていなかったので-とさせて頂きました。(専用教材的なものは講習会にて配られるのかもしれません)

※2 またJATI-ATIに関しては、学歴の欄に大卒・専門卒・短大卒以上とありますが、先述したように3年以上の指導経験があれば、受験を受けるために必要な養成講座の受講は可能となります。

こうして比較してみると、JATI-ATIは88%と合格率がかなり高いですね。

(ただ、JATI-ATIは指定の養成校のコースを出て試験を受ける生徒には、一般枠とはまた別の試験が用意されているようでそちらは合格率55%と低かったです)

そして次に合格率が高いのはNSCA-CPTになります。

少し不思議なのは、NESTA-PFTは出題の範囲である教材のページ数がNSCA- CPTと比べて3分の1以下と大幅に少ないにも関わらず、合格率が50〜60%とNSCAより低い点ですね。

これは恐らくですが、NSCA- CPTはマークシートが3択の中から1つの正解を選ぶのに対し、NESTA-PFTは4択の中から1つの正解を選ぶということ、

また合格ラインの点数が、NESTA-PFTの方が125問中100問正解と、正解率が高くなければいけない(NSCA- CPTは合格点数は公表されていませんが、先述したように恐らく140問中93点前後と思われます)、ということが起因しているような気がしますね。

またNSCA- CPTは、受験への勉強の準備ができた自分のタイミングでいつでも試験が受けられるという部分も合格率に関係していると思います。

もし、NSCA- CPTとNESTA-PFTを両方受けた方などがいらっしゃれば、どちらが難しかったか?などコメントなどでご教示頂ければ助かります笑

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就職や転職に、より有利に働くのはどのパーソナルトレーナー資格になるか?

それでは、上の中からさらに就職や転職に有利に働く資格を選ぶとすれば、一体どの資格になるでしょうか??

これはあくまで個人的な肌感覚ですが、先述したように最後に紹介したJHCAはNSCA、NESTA、JATIの資格に比べて若干知名度で劣るかなという印象があります。

『せっかく取得したのに、面接をしてくれた人がこの資格をいまいちよくわかっていなかった』…というリスクは避けたいので、高卒以上の方であればNSCA、NESTAの資格を取得を目指すのがベターと言えるでしょう。(JATI-ATIは3年以上の指導歴がないと受験できないので)

NSCA、NESTA、JATIであれば、トレーナーの人事に関わる人であればおそらく皆知っているはずです。

そしてあえてこの3つの中で認知度を順に並べると、

1位 NSCA- CPT、NSCA-CSCS

2位 NESTA-PFT

3位 JATI-ATI
 

という順番になるかと思います。実際に、Googleの月間検索数を調べてみてもこの順番となりました。

大卒以上の方で、トレーニングについてもある程度の知識がある方は、NSCA- CPTの上位資格的な認識をされている、CSCSの取得を目指してみても良いかと思います。

パーソナルトレーナーの資格の種類一覧と比較~まとめ

今回はパーソナルトレーナー関連の有名資格を紹介&比較してみましたがいかがだったでしょうか??

単純に転職活動や肩書以外の目的でも、資格を取得することで知識の上積みや自信の向上、職業への愛着が増すなどといったプラス要素もあるのではないかと思います。

費用、取りやすさ、ネームバリュー、資格取得後のメリットなど色々な検討要素がありますが、それらを考慮した上で取得を視野に入れてみて下さい!

フィットネスジャンキーでした!

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