筋トレ

【TEPPEN】武田真治さんのベンチプレス高回数記録の秘訣の一つに『サムレスグリップ』

こんにちは!フィットネスジャンキーです!

少し前の話しに遡りますが、フジテレビの『TEPPEN』というバラエティ番組で、武田真治さんが驚異的なベンチプレスの記録を叩き出したことが話題になったことがありましたよね。

その記録というのは、自分の体重の80%の重量に設定したバーベルを連続で何回挙げられるか?を競うもので、武田真治さんは44kgに設定のバーベルを何と109回も挙げて、2位の清原博弁護士の41回、3位のなかやまきんに君の39回という記録を大幅に抜いて優勝したというものでした。

この武田真治さんの記録は、ある種“異常”とも呼べるほどの高回数で、この放送後に現役のパワーリフターの方や腕自慢の筋肉系ユーチューバーの方などが沢山『TEPPENのベンチプレスチャレンジ!』と題して、番組と同じルールを定めて記録に挑んだ動画を挙げていたものの、武田真治さんにとても近付けるような記録を残せている人はいませんでした。

一体武田真治さんは、なぜあの異常ともいえるベンチプレスの高回数記録を叩き出せたのか?

謎は深まるばかりなのですが、私はその高回数記録のポイントの一つに、武田真治さんが『サムレスグリップ』でバーベルを握っていたことも、少なからず影響を与えているのではないかと思いました。

サムレスグリップで握ることにより“手根骨”により近いところでバーを支えられる

ベンチプレスは、基本的には親指を中に入れる『サムアラウンドグリップ』が推奨されている種目になりますよね。

ユーチューブに『TEPPENチャレンジの』動画を挙げていた人達も、私が確認した限りでは皆サムアラウンドで挙げていたと思います。

これがなぜ、親指を他の指と揃えるようにバーに指を巻きつける『サムレスグリップ』だと、ベンチプレスで高回数が上がる手助けとなり得るのか?

それはサムアラウンド→サムレスに変更することによって、ベンチプレス動作中の“手の中に収めているバーの位置”が、およそ数ミリ程度、若干手のひらの下の方へずらして支えることができるようになるからなんですね。

つまり親指を中に入れる『サムアラウンドグリップ』よりも、親指を外に出す『サムレスグリップ』の方が、より“手のひらの下部”でバーを乗せて支えることができるということです。

“手のひらの下部”には、『手根骨』と呼ばれる8個の骨が密集している部分があります。

手の解剖図

[下のグレーの骨の部分が8つの骨が密集している手根骨の部分]

例えば掌底を当てる部分も、この手根骨の部分になりますね。

これはベンチプレスに限ったことではありませんが、何らかの物体を全力で押す時というのは、この手のひら下部の手根骨に力点を集めて押した方が力は伝わりやすいんですね。

そう言われてもイマイチ想像ができない、という方は例えば目の前にある壁を動かすぐらいのつもりで10秒間全力で両手で押してみて下さい。

すると、自然と手のひらの下部の手根骨の部分で、一番強く壁を押している自分に気が付くと思います。

これをもし仮に手のひらの真ん中辺りや豆の部分辺りで壁を押してたとしたら、うまく体幹部にも力が入らないはずです。

武田真治さん当の本人こそ、意識的に行なっていたのかどうかは定かではありませんが、押した力が効率良く伝わりやすい、手根骨により近い方でバーベルを挙げ下げできる『サムレスグリップ』で挙げていたことが、驚異的な記録のポイントの一つではないかなと思います。

(ただサムレスの握りで慣らしていけば、武田真治さんのような高回数に皆到達できるとも思えず、異常であることには変わりはありませんが^^;)

ベンチプレスのサムレスグリップは危険なのでは?

冒頭でも記したように、ベンチプレスは本来サムアラウンドグリップが推奨されている種目になりますよね。

その理由としてよく挙げられるのが、サムレスグリップで握るとバーを手からすべらせて落としてしまうリスクが生じてしまうというもの。

しかし実際に行ってみるとおわかりになるかと思うのですが、しっかり握れていればサムアラウンドからサムレスにグリップを切り替えたからといって、バーが極端に保持しづらくなったり、すべりやすくなってしまうということはありません。

『ベンチプレス、サムレスで握るとすべって危ない説』は、個人的には懐疑的に捉えている云われではありますね。

また、サムレスで握ると手首を痛めてしまうともいわれることがありますが、こちらも個人的には、サムアラウンドもサムレスも手首へのストレスはあまり変わらないように思います。

私は結構手首の関節が硬い方なのですが、それでも実際にサムレスでベンチプレスを行なっていた時に手首を痛めたことや強いストレスを感じたことはありませんし、他にもサムレスでベンチプレスを行う人で手首を痛めたというのは、周りで聞いたことがないからです。

サムレスで握ることで、手首の反り返りの角度がキツくなるわけでもありませんしね。

もちろん反対意見もあるかと思いますが、個人的にはベンチプレスはサムレスグリップで行っても問題はないかと考えています。

(むしろ『ベンチプレスって実はフォームさえちゃんとしてればサムレスグリップで行った方がいいんではないかな?』ぐらいにも思っています^^;)

ただ、女性で手が小さい方などや素人でフォームがまだ安定しない方は、もしかしたら本当にサムレスグリップで握ることによってバーがすべってしまうことがあるのかもしれませんし、かなりの高重量でベンチのセットを組んでいる人であれば、サムレスでは手首の負担が大きいということもあるのかもしれません。

ベンチプレスの停滞期などにもサムレスグリップを

私も現在は、サムレスグリップでベンチプレスを行なうようになりましたが、サムアラウンドから移行してサムレスの握りに慣れていく過程で重量も多少伸ばすことができたので、ベンチプレスを行なって停滞気味の方などは試してみてもよいかと思います。

(ただ、握りを変えた最初のうちはサムレスに慣れるまで、逆に重量や回数が落ちてしまう可能性もあります。)

もちろん安全性に十分留意した上でですが、ベンチプレスを行なっている方は今回の記事を参考にしてみて下さい!

フィットネスジャンキーでした!

関連記事:ベンチプレスのやり方、フォームや効果などを徹底解説!